日常

穏やかな天気の休日。海に出かける。
釣り人が一人、海に向かう姿。
父が生きていたら、ここに来て、釣りを思い切り楽しんでくれただろうな。釣り人に出会うたびに思います。

日本海は、朝日を拝めないのですが、夕日が毎日海に沈んでいきます。雲の形、海の色が毎日、刻々と変化し、表情豊かな海辺の風景。
ここで生まれ育った人からすれば、当たり前すぎる日常も、見渡す限りビルや建物にあふれた街で育った身としては、毎日のこの変化がとても刺激的。

越前水仙のお話

私がお世話になっているサテライトオフィスのある越廼村の居倉地区は、「越前水仙発祥の地」です。
冬場は越前海岸全域の崖や風景のそこここに水仙ばたけが広がっていて、それはそれはとても綺麗な冬の風景を作ってくれています。雪景色の中の水仙は、この地で育った多くの方達の、冬の心象風景のようです。

潮風を受けて、傾斜の強い崖で育つことで放たれる強く芳しい香りは、越前水仙ならではであり、他の地では味わえない貴重な文化遺産でもあるようです。

けれども水仙の栽培は後継者不足の問題を抱えていて、球根を栽培できる方が年々減り、もしかしたらこの風景も、近い将来維持できなくなる日が来るかもしれないという危機に直面しています。それをなんとかしようと取り組んでいる方達がたくさんいらして、私も少しでもお役に立てないか、と思うばかりです。

そんな水仙を愛する越前地域の大きなイベントとして、こしの水仙の里の水仙まつりが1月の連休に開催されました。越前海岸ならではの、海産物などの特産品をはじめとした、魅力的な出店がたくさん出て、今年はお天気もよかったため、とても賑わいました。遠方からのお客様もたくさん見えていました。

朝まだき 犬をお伴に連れて

こんにちは。
みなさまいかがお過ごしですか。
私はと言えば越前海岸でも、大好きな文学に触れながら作品に向かっています。
環境が変わって、これまでは出会えなかった情景に、自身の作品の中で出会っています。

今手に取っている本は、ディキンスンの詩集。
ここは日本海なので、時代も国も違い、ディキンスンが見ていた風景とはだいぶ異なるかとは思いますが、

朝まだき

とは、朝早く、という意味。
朝早くに起きて、犬と一緒に海辺を歩く。
そんな暮らしが実現するとは、一年前には夢にも思っていなかったこと。

潮の 銀のかかとが 足首に触れた瞬間
靴に真珠の玉が溢れてくる

なんて素敵な表現なのでしょうか。
今も、潮騒の聞こえてくる部屋にいますが、この一文の中に拡がる風景を噛み締めつつ、版画と共に、この音も一緒に届けることができたら良いな、と思います。

まちだから、ふくいへ

こんにちは。

これまで東京都町田市を拠点に「版画工房Nao」として、版画の制作活動や版画教室の主催をしてきましたが、昨年11月末より工房を福井県福井市の越前海岸エリアに移し、工房名も「版画ゆうびん舎」に改めました。

はじめての方も、これまでお付き合いしてきてくださった方々も、どうぞよろしくお願いいたします。

7年住んだ馴染みの町田の家とさようなら
7年住んだ馴染みの町田の家とさようなら
小丹生町(こにゅうちょう) - 私たちの住む集落
小丹生町(こにゅうちょう) – 私たちの住む集落
「弁慶の洗濯岩」から夕焼けを一望
「弁慶の洗濯岩」から夕焼けを一望

我が家にとっては初めての海辺の暮らしです。

福井の海の神様、山の神様、私たち一家をどうぞよろしくお願いします。

さて、これからどんな暮らしが始まるでしょうか。

お問い合わせ