
越前海岸の、昔の子供の遊びを研究しています。昔の子たちは、物にあふれた現代っ子とは違って、基本、物がないところからみんなで遊びを見つけたり作り出したりしていたんですね。
その辺に落ちているものや、昆虫、植物、などなど、色々なものがなんでもおもちゃになり、ゲームをしようとなれば、自分たちでルールを考えます。何か発見があればと思って、今回、地域の子達のイベントの中で、瓦だおし、というゲームを再現してもらいました。
「瓦倒し」とは、チームに分かれ、お互いのゴールに立てた瓦を、瓦のかけらを球にして倒すゲームです。倒す方法にバリエーションを作り、一つ一つの倒し方をクリアするごとに次の倒し方に進んでいき、チームの勝ちを競うというもの。今回は室内の会場だったこともあり、瓦のゴールをペットボトル、投げる玉はお手玉に代えやってみてもらいました。
倒し方のバリエーションというのが、最初は単に所定の位置からゴールめがけて玉を投げる、ということから始まり、今度は球を肩に乗せ落とさないようにゴールまで運んで落として倒し、次は脇に挟み、今度は背中に乗せ、次は膝小僧に挟んで運んで行って倒す、と言った風に、ぴょんぴょん跳ねたり、慎重に進んだり、いろいろ工夫して体を使うので、こんな遊びをいつもしていたら、身体能力や集中力が高まりそう。
何より、子供達はとても楽しんで遊んでくれたようで、見ている大人も楽しい時間となりました。
今度は外で思い切り、本物の瓦で遊んでもらいたいです。そして自分でも倒し方のルールを新しく考えたり、楽しみが増すような工夫を子供達どうしで考えてくれたら良いなと思いました。