こんにちは。
みなさまいかがお過ごしですか。
私はと言えば越前海岸でも、大好きな文学に触れながら作品に向かっています。

今手に取っている本は、エミリー・ディキンスンの詩集。
ここは日本海なので、時代も国も違い、彼女が見ていた風景とはだいぶ異なるかとは思いますが、「朝まだき」で始まる海辺が舞台の詩を、水仙の花咲く越前海岸の風景に置き換えて、木版画にしました。

今も、潮騒の聞こえてくる室内にいますが、版画と共に、この音も一緒に届けることができたら良いのに、と思います。作品の題材になった詩を、以下、一部引用します。

朝まだき
犬をお供に連れて
海へ行った
人魚が下から浮き上がってきて私を見つめた

潮の 銀のかかとが 足首に触れた瞬間
靴に真珠の玉が溢れてくる

エミリー・ディキンスン詩集 「わたしは名前がない。あなたはだれ?」詩作品520
内藤里永子編・訳