版画ゆうびん

おさのなおこが綴る越前海岸からの版画の便り

港町旧道商店街

秋になった途端、至る所でお祭りやマルシェが盛んに行われています。私の住む越前海岸でも、10月21、22日の2日間、蒲生町(福井市)という港町で商店街復活企画が初めて開催されます。テーマは「昭和レトロ」。

蒲生町には現在、国道305号が住宅街をバイパスするように海沿いを通っています。住宅街の中を通る道は旧道といわれていますが、かつてはそちらが本通りであり、ひっきりなしに観光バスが通り、それはそれはにぎやかな港町の商店街があったそうです。

商店街では、かつて店舗だった建物のほとんどが空き物件になってしまいました。今回は、そのような店のスペースや路地裏の空き地などを利用して、まずはこの2日間、商店街復活企画をすることになっています。

地元のまちづくり組織「越前海岸盛り上げ隊」の個性豊かなメンバーやつながりのある出店者らが、店を出すことで地元の良さを参加者とともに再発見したり、空き店舗の新たな可能性も見いだせないかというもくろみです。

拠点は越前海岸盛り上げ隊が3,4年かけてクラウドファンディングなどで資金を得て一つの古民家の改修を進め、地域交流施設として立ち上げた「古民家はりいしゃ」。出店者も続々と決まっています。クラフト作品やアート作品の展示・販売、ワッフルやお魚屋さんのフィッシュアンドチップスなどのフード、落語会など、魅力的なイベントになりそうです。

私は古民家はりいしゃの三角屋根の小さなギャラリーで版画を少し、他の作品とともに展示する予定です。